海上自衛隊トップの酒井良海上幕僚長は、1日の記者会見で、4月に伊豆諸島沖で起きた海自のヘリコプター墜落事故で搭乗していた8人全員が死亡したと判断したことについて、「まさに断腸の思いだ」と語った。

海自の「SHー60K」哨戒ヘリ2機は4月20日、伊豆諸島沖で夜間訓練中に衝突して墜落。

2機に搭乗していた8人のうち、副操縦士の西畑友貴2等海尉が死亡し、海自は行方がわからない残り7人の捜索を続けてきた。

酒井海幕長は会見で「ご家族のご意向も確認しつつ所要の手続きを経た結果、7人が死亡したと判断するに至った」と述べた上で、「優秀な技量を持った隊員8人を失ってしまったことは、まさに断腸の思いだ」と述べた。

そして、酒井海幕長は「このような事故を再び起こすことのないよう航空安全に万全を期するとともに現在実施中の事故調査に基づき、再発防止策を徹底していく」と強調した。

「葬送式」は6月下旬に、ヘリが所属していた長崎県の大村航空基地と徳島県の小松島航空基地で、それぞれ開催される予定。

※搭乗員8人の氏名は以下の通り。

▲16号機(長崎・大村航空基地)
機長・松田拓也3等海佐(35)
副操縦士・西畑友貴2等海尉(27)
航空士・福留崇文3等海曹(31)
航空士・甲斐仁蔵海士長(21)

▲43号機(徳島・小松島航空基地)
機長・板村一輝3等海佐(36)
副操縦士・山下夏輝3等海尉(25)
航空士・廣田真海曹長(47)
航空士・堂園優作2等海曹(32)

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