徳島市議会は11日、共産党市議団の船越智子市議(67)=4期目=を議長に選出した。市議5人で構成する共産党市議団は定数30の同市議会では最大会派の一つだが、関係者によると、共産党所属の議長は全国でも珍しいという。
11日は定例市議会開会日で、前議長の辞任に伴い議長選が記名投票で実施され、船越氏は最多の13票を集めた。ただ、船越氏を含む共産党市議団の5人は別の市議に投票したといい、開票結果に一部の市議があっけにとられる場面もあった。
市議会事務局によると、記録をさかのぼれる1989年以降、共産市議が議長に選ばれたのは初めてという。
また、市議会では、4月の市長選で返り咲いた遠藤彰良市長が、空席となっている副市長2人に元第2副市長と県OBを選任する議案を提出した。採決の結果、いずれも全員賛成で同意された。ただ、採決には、市長選で遠藤氏とは別の候補を支援した市議を含む十数人が直前などに本会議場から退出した。
副市長を巡っては、前任の2人が5月8日に任期満了で退任し、その後は不在となっていた。【植松晃一】
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