日本維新の会の馬場代表は11日、自民党の浜田国対委員長が、旧文通費改革について今国会中の改革実現に否定的な考えを示したことについて、「やらないということになると『ウソつき内閣』と言っても過言ではない」と述べた。

旧文通費(調査研究広報滞在費に改称)は、国会議員に歳費とは別に毎月100万円支給され、使途の公開の必要がないことから、“国会議員の第二の財布”とも呼ばれている。
国会では、使途の公開と残額の国庫返納についての法改正が課題とされていて、5月の岸田首相と馬場氏の党首会談で「立法措置を講ずること」と明記した合意文書を交わした。
ただし、「今国会中」など、期限の記載はなかった。

これに関し、自民党の浜田国対委員長が11日、「日程的に厳しい」と述べ、今国会中の改革実現に否定的な考えを示したことについて、馬場氏は「公党間の約束が破られることになると、我が党としては最大限の力を使って自民党を攻撃することになる」と猛反発した。

自民・維新の党首合意文書では、維新が求めた政策活動費の領収書を10年後に公開することも盛り込まれたことから、政治資金法の自民修正案に対し、維新は衆院で、自民の修正案に賛成したが、馬場氏は「あぐらをかいて『参院でも賛成してもらえるだろう』という考え方は、非常に甘い」とも述べた。

記者団から「あの段階で合意してよかったのか」と問われると、馬場氏は「それを言い出すと『ウソつきは政治家の始まり』になる。政治家同士が約束している。自民党がやらなければ、政治全体に不信感が生まれる。はっきり言って迷惑だ」と述べ、責任は自民党側にあるとの立場を強調した。

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