質問に答える蓮舫氏=東京都千代田区の日本外国特派員協会で(宮尾幹成撮影)
蓮舫氏は民主党政権時代の2009年、政府予算の無駄を洗い出す「事業仕分け」で仕分け人を務め、世界一の性能を目指す国産スーパーコンピューターの開発費を巡り「2位じゃダメなんでしょうか」と官僚に厳しく詰め寄る姿が話題になった。 記者会見では、この時の発言を念頭に「知事でなければできない政策は? 副知事じゃだめですか?」との質問が出た。 蓮舫氏は苦笑しながら「(知事は)予算の決定権者、事業についても決定権者。それは知事の絶大なる特権だし、権力の源だと思っている」と述べ、あくまで都政のトップを目指す考えを強調した。 その上で、現在の小池百合子都政について、高校生の医療費無償化や都内在住の子どもに月額5000円を支給する「018サポート」を挙げ、「突然発表される。基礎自治体が知らされていない。現場の職員も知らされていなかったと聞くことも多い。残念ながらトップダウン的に決めているものが目立つ」と指摘。 「私はトップダウンではなくてボトムアップ。現場の人、専門家、NPOの人たち、さまざまな人たちに入っていただいて、議論をして、それを政策として上げて、最終的に知事が決定をする。そういう都政をしたい」と述べた。◆「私は支援者を『排除いたしません』」
蓮舫氏は、立憲民主党に加えて共産党などにも推される形で出馬表明している。蓮舫氏がこれまで所属した民主党、民進党、立憲民主党は、いずれも連合の支援を受けてきたが、連合は今回、「共産党とは考え方が違う。連携は非常に難しい」(芳野友子会長)として、都組織の連合東京が小池知事の「支持」に回る方向だ。 これについて問われた蓮舫氏は、小池氏が2017年に設立した「希望の党」が失速するきっかけとなった小池氏自身の発言「排除いたします」を意識したのか、「私は支援者を排除はいたしません」と即答。「政党とか組織のためではなく、私がやりたいのは都民のための政治だ」と述べた。 「既に私のことを支援してくださると内々に表明している労働組合の方々もいる」とも明かした。 鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。