自民党道連の定期大会が16日、札幌市であった。安倍派の政治資金パーティーをめぐる裏金問題や長谷川岳参院議員のパワーハラスメント疑惑など、道内選出議員の不祥事が相次ぐ逆風下での開催。大会では近づく国政選挙に向けて引き締めをはかることを改めて確認した。
「政治の信頼を損ねていること、本当に申し訳なく、心からおわびします」。中村裕之道連会長は冒頭、裏金問題についてこう謝罪。長谷川参議には「ハラスメントも許すわけにはいかない。自らの立ち位置を自覚して、適切な対応をとることを求める」と苦言を呈した。
和田義明衆院議員をはじめ出席議員からは謝罪が相次いだ。長谷川参議も「14年間の中でおごりがあったことをおわびしたい。ゼロからやり直します」と述べた。
ただ、裏金問題で道内で最も重い、党の役職停止処分が出た堀井学衆院議員(比例北海道ブロック)は所用のため欠席だった。支部長をつとめる党道9区支部(苫小牧市など)からは交代を求める声が上がっているものの、中村会長は「支部の考え方を尊重したい」と述べるにとどめた。揺らぐ自民党道連に対し、来賓の鈴木直道知事は「改めるべきはしっかりと改め、活動をもって信頼を積み重ねていく。それしかない」と注文を付けた。(長谷川潤)
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