国会の会期が残り1週間となる中、政治資金規正法の改正に関する攻防が最終局面を迎えている。
一方、自民党内では、議員が公の場で岸田首相の責任論に言及し波紋が広がっている。
国会記者会館から、フジテレビ政治部・福井慶仁記者が中継でお伝えする。
派閥の政治資金問題を巡る岸田首相のトップダウン的な対応に、党内の不満はくすぶり続けてきたが、ここにきてついに表に吹き出しつつある。
16日に外遊から帰国したばかりの岸田首相は17日朝、落ち着いた表情で首相官邸に入った。
午後には国会に出席するが、野田元首相から政治とカネについての追及を受ける見通しで、野党側は規正法改正案の委員会採決が18日にも行われるのを前に批判を強めている。
立憲民主党・宮口議員:
検討、検討、検討。この抜け穴だらけのこの改正。自民党の都合による自民党のための改正としか私は思えません。
一方、自民党の内部もぐらついている。
規正法改正の対応を巡り、岸田首相との関係悪化が指摘されている麻生副総裁の派閥の議員が16日、公の場で首相の責任論に言及した。
党内からは「総理はやることはやっている」との声も根強い一方、「よく言ったという感じだ。これからこうした発言をする議員も出てくるのではないか」との声も出ていて、秋の総裁選も見据えた今後の動きが注目される。
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