自民党の若手議員らでつくる議連「憲法改正を速やかに実現する中堅・若手の会」(共同代表・和田政宗参院議員、石川昭政衆院議員)は17日、憲法改正原案の早期発議を求める決議案をまとめた。近く岸田文雄首相に提出する。

 決議案では早期発議のほか、衆院100人以上、参院50人以上の賛成議員で行う議員提出の模索▽国会日程に拘束されずに憲法改正に賛同する政党・会派による起草を進める仕組みの早期立ち上げ▽遅くとも今秋の臨時国会までの発議ができるよう党内手続きを早急に進めることを求めた。

 自民がめざしていた今国会への憲法改正原案の提出は見送られる見通しで、首相が繰り返し訴える9月までの自民党総裁任期中の改憲は厳しい情勢だ。

 議連の会合後、和田氏は記者団に「今国会を延長する可能性もある。『総理、ご決断を』ということの決議だ」と話した。(笹山大志)

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