自民党が19日にも成立を目指す、政治資金規正法の改正案を巡り、国会で元首相が現首相を厳しく追及した。
立憲民主党・野田元首相:
中身は“ザル法”、プロセスは“邪道”。こんなことは認めることはできないと思います。国民に信を問うべきだ。
立憲民主党の野田元首相は、自民党の改正案は小粒で議論が尽くされていないと批判。
更に、収支報告の対象外だった2022年の岸田首相の就任を祝う会を挙げ、実態は政治資金パーティーではないかと指摘した。
立憲民主党・野田元首相:
会費1万円、集まった人1100人。脱法パーティーです、一種の。
岸田首相:
地元の政財界の皆さんが開いた純粋な祝賀会であり、実質的にも形式的にも、政治資金パーティーではない。
立憲民主党・野田元首相:
(岸田氏が)外務大臣の時も、内閣府の担当大臣になったときも、祝う会やっていただいて、だからこれ“岸田式”なんです。
野田元首相は更に、改正案をまとめる中で、岸田首相がなぜ野党第1党の立憲民主党と党首会談をしなかったのか追及した。
立憲民主党・野田元首相:
お金集めとか、使い方とか、選挙活動のルールっていうのはそれは、ライバルと向き合って議論しなければいけないんですよ。それを何でやらないんですか?
岸田首相:
御党(立憲民主党)からも様々なご質問をいただきました。しかし残念ながら、建設的な意見交換をするということには至らなかった。そういったことから、合意に至る調整には至らなかったことから、党首会談に至らなかった。
立憲民主党・野田元首相:
党首会談をやって一致点を見いだす。苦しくてもそれをやるというのが政治改革だと思います。最初からスルーしてるってのは私は邪道だと思いますよ。こんな前例つくっちゃダメですよ!
自民党は18日、参議院での委員会採決を行う構えだが、立憲民主党の激しい抵抗が予想され、国会は最大の山場を迎える。
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