世論調査で約半数近くが政権交代を望んでいることが分かりました。自民党内で危機感が広がるなか、「ポスト岸田」はいったい誰に。
■自民党内で語られ始めた“退陣論”
自民党内から公然と、岸田総理の“退陣論”が語られ始めました。
自民党・麻生派 斎藤洋明元総務政務官「岸田総裁は岸田総裁のお考えのもとにいま頑張っておられますが、いまこういう状況に至った責任は、最終的に誰かがとらなければいけないものであります」 同じパーティーで講演した自民党の麻生副総裁は、今回の政治改革で政治資金パーティーをめぐって、パーティー券購入者の公開基準を現行の20万円超から5万円超に引き下げることについて不満をにじませました。 自民党 麻生副総裁
「民主主義というのはコストがかかります。ただではないんです。これから政治の道を志そうという若い人たちが、金がないから資金がないから、だから政治、選挙というのには一切、関われないんだという事態は民主主義を育てていくことにおいては、間違いなくやってはならぬことなんであって、パーティーをはじめ広く薄く大勢の方々のご支援をいただということは大事なことだと。将来に禍根を残すような改革だけはやっちゃいかんと」 今月4日には、菅前総理のお膝元、自民党横浜市支部連合会の佐藤茂会長も岸田総理に退陣を求める声を上げています。 ■麻生氏の“懸念” 党内不安定
ポスト岸田レースの行方はいかに。
政治部 官邸キャップ・千々岩森生記者「岸田総理にとって最も気掛かりなのは、政権発足以来ずっと最大の後ろ盾となってきた麻生副総裁が、ここへきて繰り返し政治資金パーティーの公開基準額を5万円に引き下げた岸田総理への判断に懸念を繰り返していることです」 立憲民主党 青柳陽一郎議員
「自民党麻生派議員、きのう(16日)パーティーをしたそうですけども、退陣論、これを言っている。これもう政権末期ではないですか?」 岸田総理大臣
「ご指摘のような様々な声が…党の内外からある。このことは謙虚に受け止めなければならないと思います。自分自身としてどうあるべきなのか、どういった責任を果たしていくべきなのか、これをしっかりと考えていきたいと思います」 この週末にANNが行った世論調査では、岸田内閣の支持率は先月から1.6ポイント減って19.1%。2012年に自民党が政権に復帰して以来、初めて20%を切りました。 次の衆議院選挙で「政権交代を期待する」と答えた人は49%、約半数となりました。 政治部 官邸キャップ・千々岩森生記者
「『政権交代』を期待する声が2カ月続けて5割前後に達したことは、自民党にとって切実で、これまでにない危機感が漂い始めています。閣僚経験者からは『岸田さんは四面楚歌だ』との声も。かつて、森喜朗政権で自民党が危機に陥った際には、小泉元総理が『自民党をぶっ壊す』と立ち上がりましたが、『ポスト岸田』レースも、自民党政権への期待を回復できる候補こそが、“最有力”に躍り出ることになりそうです」 この記事の写真を見る(10枚)
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