派閥に関わる裏金事件をめぐり、離党勧告処分を受けた塩谷立 衆議院議員（比例東海ブロック選出）が再審査を求める中、森山裕 総務会長は4月16日、請求を却下する考えを明らかにしました。

安倍派の座長を務めた塩谷立 議員をめぐっては、裏金事件に関連し、4日に行われた自民党の党紀委員会で「座長という派閥の運営に携わる極めて枢要な立場にありながら、適切な対応を取らず大きな政治不信を招いた責任は極めて重い」として離党勧告処分が下されています。

一方、塩谷議員は翌5日に会見を開き、「座長には2023年8月に就任したため、当時はそういう（裏金を主導する）立場になかった」と主張した上で、会計処理に関しても「他の事務総長と役職の幹部もほとんどタッチしていない立場」と強調。「事実誤認の中で処分が下されたのは甚だ心外」と不快感を滲ませ、12日には再審査を請求しました。

こうした中、16日午前に自民党の総務会が行われ、その結果、対応を正副会長に一任することが決定。その後の協議で取り扱いを森山総務会長に一任する方針が決まりました。

その上で、森山総務会長は総務会後の会見で「党則に則って、どうだったのか再度議論した。（手続きに）瑕疵はないという結論になった」と述べています。

そして夕方、請求を受理しない考えを明らかにしました。

塩谷議員は再審査が認められなかった場合には離党届を提出する考えをすでに固めていて、党を離れることを覚悟してなのか9日に行われた自民党静岡県連に所属する国会議員による議員団会議では「私のことで迷惑をかけた。これで出席は最後になると思うが、みなさんには引き続き頑張ってもらいたい」と挨拶しています。

また、16日の衆議院 本会議の開会前には「結果が出てから対応する」と話しました。

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