兵庫県の姫路市長が、姫路城の入場料について外国人観光客に限って値上げする意向を示したことについて、大阪府の吉村洋文知事は、「大賛成だ」としたうえで、「大阪城でもやればいいと思う」と述べました。

外国人観光客が多く訪れる世界遺産・姫路城の入場料について、姫路市長が外国人観光客に限って、今の値段からの4倍以上としたいとの意向を示しました。

大阪府の吉村知事は18日、姫路市長の発言について「大賛成です。やったらいいと思います」「世界各国でそういった様々な寺院であったり建築物について、市民と外国人をわけて、外国人の費用が高いっていうのは僕らも経験している通りですし、それは僕は不合理な差別だとは思わないです」などとして賛意を示しました。


その上で「大阪城もそれやったらいいと思いますけどね」と話し、大阪城の天守閣の入場料についても外国人観光客の価格を高く設定し、周辺環境の整備などの財源とすべきだとの意向を示し、「権限は大阪府にはなく、最終的には大阪市の横山市長が判断する」と述べました。


一方の大阪市・横山英幸市長は18日、「公的な施設でやる予定は今時点ではないんですが、常に論点としては、この論点を出しながら議論はしています」と述べました。

その上で「万博がありますので、これから多くの海外の人が来てくれるタイミングにもなりますから」「大阪が、海外の人が来るにあたって、後ろ向きなメッセージにならないようにしてほしいというお声もあるのは間違いないので、その辺含めて総合的に判断していきたい」とし、検討していないわけではないものの、導入にあたっては慎重な検討が必要との認識を示しました。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。