東京都庁=小川信撮影

 20日告示された東京都知事選について、明治大名誉教授で元東京都副知事の青山佾(やすし)さんが選挙戦のポイントを語った。

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 過去の都知事選では、3期目の挑戦で現職の得票率が落ちる傾向がある。小池百合子知事の2期8年の実績が問われている。石原慎太郎元知事のディーゼル車規制のような目立った成果があるとは言えないが、新型コロナウイルス感染症対策で安定感はあった。

 挑戦者には、有権者にアピールできる骨太の政策が必要だ。単に「小池さんのこれがダメ」と主張するだけだと勝ち目がない。都民の関心を集めて投票率を高めるような政策論争に期待したい。街づくり、福祉、経済と並んで、増え続ける東京の人口に注目している。都内の新築マンションの販売価格は1億円を超えており、切実な問題だ。どのくらいの人口規模が適正なのか議論してほしい。

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