20日告示された東京都知事選は、立候補者数が過去最多となり、50人を超える見通しとなった。都選管は事前に用意していた48人分のポスターを貼る掲示板のスペースが足りなくなったため、49番目以降の候補者に画びょうや台紙などを支給し、個別に増設するよう要請する。告示日当日に掲示板増設が決まるのは異例。

48人分の候補者ポスター。東京都選管は10人分を増設する=6月20日午前、東京・日比谷で

本紙の取材に応じた世田谷区選管の担当者は「午前11時40分時点で、都選管から全く連絡がない。告示日に掲示板増設なんて聞いたことがない。内容を見てみないと、どう動いていいか…」と戸惑っていた。世田谷区の有権者数は約77万人と都内の自治体では最大。ポスター掲示板は897カ所に設置されている。 立候補者が増えた背景には、政治団体「NHKから国民を守る党」が候補者を多数擁立したことがある。同団体は、団体に寄付をした人が自分のポスターを掲示板に貼れるようにする計画を明らかにし、物議を醸していた。 

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