自民党代議士会で発言する津島淳衆院議員(中央)=国会内で2024年6月20日午後1時53分、川口峻撮影

 「岸田総裁がこの場に来て釈明すべきだ」――。岸田内閣に対する不信任決議案の採決に先立ち20日開かれた自民党代議士会で、自民の津島淳衆院議員(57)が岸田文雄首相の対応に苦言を呈する一幕があった。

 津島氏は国会内の一室で開かれた代議士会の終盤に発言を求め、会場前方に進み出た。その上で「内閣不信任案の否決という大事な場面に向かおうとする時に、私の率直な思いを申し上げる」と発言。首相は政治資金規正法の改正案が衆院を通過する前の代議士会にも出席しなかったと不満を示し、「誰かが言ってそういう場を設けてもらうのではなく、自らが求めて『皆さんにお話ししたい』『釈明したい』『さまざまなご苦労をねぎらいたい』、そういう心からの思いを発するべきではないか」と語った。一部議員から「そうだ」との合いの手や拍手が上がった。

 津島氏は当選4回で、茂木派に所属している。内閣支持率が低迷する中、党内では首相の退陣を求める声も地方組織を中心に出始めている。【川口峻】

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。