2023年に人身被害が相次いだことを受け、クマが「指定管理鳥獣」に追加された。捕獲や生息調査などの費用が国の支援の対象になる。また、秋田県はこれまでで最も早く「ツキノワグマ出没注意報」を発令した。

 2023年度、秋田を含む19道府県のクマによる人身被害は、記録が残る2006年度以降最多の219人に上った。

 環境省は専門家検討会を交えて議論を重ね、16日にクマを「指定管理鳥獣」に追加した。今後は、自治体の捕獲や生息調査などの事業が国の交付金の対象となる。

 一方、秋田県内では2024年に入ってから4月15日までのクマの目撃件数が、前年の同じ時期の7倍を超えている。

 これを受け、秋田県は15日に「ツキノワグマ出没注意報」を県内全域に出した。制度がつくられた2016年度以降で最も早い時期の発令となった。

 秋田県は、クマの餌になる農作物やごみを片付けることなど、対策を呼びかけている。

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