政治とカネの問題が焦点となった通常国会は21日、事実上の閉幕を迎え、自民党では、秋の総裁選に向けた動きが加速している。
最新情報について、国会内からフジテレビ政治部・木村祐太記者が中継でお伝えする。
岸田首相は、「政治資金規正法の改正を巡る一連の混乱に対する説明がない」といった批判を受け、21日に急きょ、議員の会合で挨拶を行った。
岸田首相は午前10時前、非公開で行われた参議院の総会に出席し、議員に対し「今国会、非常に大変だった時に皆さまのおかげで重要法案が通りました」とねぎらいの言葉をかけた。
20日、中堅議員が党の会合で手を挙げ、「一連の政治資金問題に対する説明やねぎらいの挨拶を首相が行うべき」だと批判したことを受けた対応とみられるが、出席者によると「インパクトのある話はなかった」ということだった。
公然と出始めた批判にひとまず対処した形だが、自民党内からは「もう手遅れだ」といった声が出るなど、岸田首相への不満の渦が消える気配はなく、焦点は首相の再選か交代かが問われる9月の総裁選に移る。
石破元幹事長が勉強会を開催し、茂木幹事長は講演会や企業の視察、高市氏は7月、安倍元首相の命日に本の出版を決めるなど、動きが活発化している。
こうした中で岸田首相が21日夕方の記者会見で、総裁選についてどう発言するか注目される。
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