国会が事実上閉会し、各党へのあいさつ回りのため廊下を歩く岸田文雄首相。右端は林芳正官房長官=国会内で2024年6月21日午後1時31分、平田明浩撮影

 岸田文雄首相は21日の記者会見で、原子力政策に関し、「安全が確認された原発を速やかに再稼働させる」と述べた。次世代革新炉などの脱炭素電源への戦略的投資を確保する仕組みを早急に検討するとし、年内をめどにエネルギー供給や産業構造、産業立地に関する国家戦略を策定する考えも示した。

 首相は日本のエネルギー構造は「脆弱(ぜいじゃく)」だとし、「原発の再稼働が進んでいる地域と、まだ全く再稼働が進んでいない地域では、電気料金に最大3割程度の格差がある」とも強調した。【影山哲也】

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