自民党が9月に行う総裁選挙について、菅前首相が「新しいリーダーが出てくるべき」との認識を示したことで、自民党内に波紋が広がっています。

菅氏は23日、総裁選について「刷新感を持ってもらえるかが大きな節目になる」と述べ、新しいリーダーが出るべきとの認識を示しました。

岸田首相と距離を置く菅氏の発言に、重鎮議員からは総裁選に向けて「ついにのろしが上がった」との見方を示しています。

党内では「岸田首相の交代を求めた」発言だとの見方も広がる一方、菅氏の周辺は発言の意図について、「ここから党内がどう動くか見極めるということだ」と指摘しています。

自民党内では、この1週間で3人の若手から公然と岸田批判が出たほか、中堅議員からは「自分も首相批判を打ち出そうと考えている」と「岸田降ろし」の意見も出ています。

一方で、「内部抗争をやっている場合ではない」といった声も聞かれます。

ただ、菅氏が、石破氏や小泉氏、河野氏や茂木氏など総裁候補の評価に初めて触れたことで、議員の間では「岸田首相と対極的な人がいい」などとポスト岸田選びに関心がシフトしていて、候補とされる議員の動きも一層活発化しそうです。

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