サッカーJ2ブラウブリッツ秋田の来シーズンのクラブライセンスの申請期限が迫る中、新しいスタジアムの整備に向けた協議会が26日に開かれ、秋田市が八橋地区を含めた外旭川以外の場所も候補地として検討することを提案した。
ブラウブリッツ秋田の現在のホームスタジアム「ソユースタジアム」は、トイレの数や屋根のカバー率などがJ1の基準を満たしていない。しかし、クラブには2023年9月、新スタジアム整備に向けた活動計画と進捗(しんちょく)状況を随時報告することを条件に、今季のJ1ライセンスが交付されている。
この前提として、秋田市などが新スタジアムの整備候補地を外旭川地区の農地とし、2026年度に着工する意向を示していた。
その後、秋田市は、農地が軟弱地盤であることなどを理由に、建設地を卸売市場の再整備で生まれる空きスペース「余剰地」に変更したため、着工は4年ずれ込み、2030年度の見通しとなった。
これに対し、Jリーグからスケジュールの前倒しを求められ、穂積市長は6月3日、2019年に候補地から外れた八橋運動公園への整備について「一つの選択肢」と発言し、八橋案が再浮上した。
来シーズンのクラブライセンスの申請期限が、事実上28日に迫る中、26日に県・市・クラブ、それにイオンタウンが協議した。会議は冒頭のみ公開され、約1時間非公開で進められた。
この中で、市の担当者が、Jリーグがスタジアムの収容人数の要件を最低5000人に改定したことなどを理由に、八橋地区を含めた外旭川以外の場所も新スタジアムの候補地として検討することを提案した。
これに対し、県の担当者は「いったん持ち帰る」と話したという。
ブラウブリッツ秋田・岩瀬浩介社長:
「クラブとしては市の提案を受けて、Jリーグから指摘されているスケジュールが1年でも2年でも早まる可能性があるのであれば、それはありがたい話だと思っている」
今回の申請では、来シーズンのホームスタジアムを引き続きソユースタジアムとし、これまでの新スタジアム整備に向けた議論の進捗を報告することにしている。
来シーズンのクラブライセンスは、9月末に交付されるかどうか判断される見通しで、今後の話し合いが注目される。
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