厚生労働省は自営業者や学生などが加入する国民年金の昨年度、令和5年度の加入状況や保険料の納付状況を6月27日、公表しました。
それによりますと、保険料の納付率は前の年度から1.6ポイント増加して77.6%と、12年連続で上昇し、あとから納付された分を含めた「最終納付率」も83.1%といずれも過去最高を更新しました。
厚生労働省や日本年金機構は、今後5年間で「最終納付率」を80%台後半まで引き上げることを目指していて、引き続き対策を強化することにしています。
一方、厚生年金の加入要件が緩和され、移行する短時間労働者が増えたことなどから、国民年金の加入者は1387万人と、最も多かった平成15年度に比べると800万人以上減って過去最少となりました。
また、会社員の夫に扶養されている妻など保険料を支払わなくても基礎年金を受け取れる「第3号被保険者」は、働く女性が増えたことを背景に、過去最少の686万人となり、ピーク時より4割以上減りました。
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