岸田文雄首相は29日、2021年10月4日の首相就任からの在職日数が1000日を迎える。戦後に35人いる首相では岸信介元首相(1241日)に次ぐ歴代8位となる。
岸田首相は28日、首相官邸で記者団に「毎日毎日緊張感の中で課題に取り組む連続だったから、(在職)日数等について特段申し上げることはない。緊張感の積み重ねが今日(こんにち)であると思っている」と語った。
在職日数で岸氏を抜くためには、9月に予定される自民党総裁選での再選が条件となるが、再選出馬については「政治改革や経済、災害からの復旧復興といった先送りできない課題において結果を出すことに全力で取り組んでいる。それ以上のことは、今考えていない」と述べるにとどめた。
戦後の首相の通算在職日数は、安倍晋三元首相が3188日で最も長く、佐藤栄作(2798日)、吉田茂(2616日)両元首相らが続く。自民党宏池会(岸田派)出身の歴代首相5人の中で岸田首相より在職日数が長いのは、池田勇人元首相(1575日)のみとなっている。【内田帆ノ佳】
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