岸田文雄首相は28日、在職日数が29日に1000日を迎えるのを前に、首相官邸で記者団の取材に応じた。自民党の裏金事件を受けて内閣と党の支持率が過去最低水準に落ち込むなか、秋の党総裁選での再選への意欲を問われ、「政治改革や経済、災害からの復旧・復興など先送りできない課題に取り組んでいくことに尽きる」と述べた。

 岸田首相の在職日数は今年4月23日で橋本龍太郎氏を超え、戦後35人の首相の中で歴代8位になっている。7位の岸信介元首相(1241日)を超えるには再選が必要になる。

 総裁選をめぐっては、河野太郎デジタル相が麻生太郎副総裁に立候補の意欲を伝えたほか、石破茂元幹事長が立候補の意向を固めている。(宮脇稜平)

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