9月までに予定される自民党総裁選に向け、立候補が取りざたされる「ポスト岸田」候補たちが28日、自身の出馬について相次ぎ発言した。
総裁選を巡っては、石破茂元幹事長が立候補の意向を固めたと朝日新聞が28日に報じた。石破氏は28日夜、札幌市内で記者団に「そのような事実はない」と否定した。それに先立つ講演では、報道について「岸田総理は一生懸命、今やっておられる。まして、東京都知事選、都議補選をやっている。自由民主党が命運をかけて戦っている時に、自分が、自分がということを私は申しません」と述べた。
総裁選はこれまでに岸田文雄首相が再選に意欲をにじませているほか、河野太郎デジタル相が26日、所属する麻生派会長の麻生太郎副総裁に出馬の意欲を伝えている。
河野氏は28日の記者会見で自身の出馬を巡り、「意欲については(衆院議員に初当選した)28年前から申し上げているところだ」と述べ、正面から答えなかった。現職閣僚が出馬する是非については「さまざまな議論はあると思うが、今は閣僚としてしっかり職務をする。そこに尽きる」と述べた。
同じく動向が注目されている高市早苗経済安全保障担当相は同日の会見で、出馬について問われ「コメントすることはございません」とした。【石川勝義、古屋敷尚子、町野幸】
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