9月の自民党総裁選への出馬の方向で調整しているとされる石破元幹事長は28日、北海道・札幌市で、総裁選の立候補について「熟考することが必要だ」と述べました。
石破氏の総裁選への対応を巡り、複数の関係者によりますと、出馬に向けて周辺と協議するなど詰めの調整に入っているということです。
石破氏は28日、札幌市で記者団に対し、総裁選挙への立候補表明の時期について「私に限らず、熟考することが必要だ」と述べ、立候補への意欲をにじませました。
自民党・石破元幹事長:
私に限らず総裁選挙に出るっていう人は、いつが一番いい時期なのかということは、私に限らず熟考する、よく考えるということが必要なのだと思っております
石破氏は、総裁選出馬の意向を固めたという事実はないと述べた上で、総裁選立候補に向けて「熟慮断行の熟慮の方だ、考える」と述べました。
また、現職閣僚でポスト岸田に意欲を示す河野デジタル相と高市経済安保相は28日の会見で出馬に関する言及を避けました。
河野デジタル相:
意欲については28年前から申し上げている。今は閣僚として職務をしっかり全うする
高市経済安保相:
自身についてもコメントさせていただくことはございません
こうした中、岸田首相は28日夕方、秋の自民党総裁選への対応について「先送りできない課題で結果を出す以上は考えていない」と、これまでの考えを改めて述べ、明言を控えました。
岸田首相:
課題において結果を出すことに全力で取り組んでいます。それ以上のことは考えていない
岸田首相は麻生副総裁、茂木幹事長らと日本料理店で昼食を共にするなど、総裁選も見据え、政権の基盤維持に力を入れています。
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