任期満了に伴う大阪府河内長野市長選が30日告示され、無所属新人で元府議の西野修平氏(51)が無投票で初当選を決めた。
大阪維新の会は公認候補の擁立を目指したが「不戦敗」になった。大阪維新の横山英幸幹事長(大阪市長)は6月20日の記者会見で、公認候補の擁立見送りを明らかにした際、「擁立できなかったのは非常に大きな責任で、申し訳ない。大阪維新の会にかげりがあるという話ではないが、人気絶頂で、いけいけどんどんという感覚もない。非常に厳しい」との認識を示した。
河内長野市は、大阪維新の吉村洋文代表(知事)の出身地だ。吉村氏は同21日の記者会見で「擁立したかったが、適任がいない以上、やむを得ない」と悔しさをにじませた。吉村氏は30日、この日告示された同府羽曳野市長選の公認候補の応援演説に立った。公認候補が敗れた4月の同府大東市長選に触れて「僕たち支持母体も何もありません。選挙は大変です。大東の市長選挙も負けました。厳しいんです」と訴えた。
無投票当選を決めた西野氏は30日、大阪維新が候補者を擁立しなかったことを問われ、「政党同士の争いをまちづくりに持ち込むのは間違っている。幅広く声を聞き、決断するのが首長のあるべき姿だ」と述べた。【東久保逸夫、新宮達】
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。