飼い主がいない犬や猫を保護し、引き取り先を探す鳥取県西部の拠点施設が、このほど米子市にオープンしました。官民連携でペットの犬や猫との命をつなぎ幸せな付き合い方を模索します。

ダックスフントに…毛がモフモフの大型犬も…米子市の皆生温泉にある公園「皆生プレイパーク」の一角にオープンした鳥取県西部犬猫センター「オーリブ」。
飼い主がいない犬や猫の保護、愛護の拠点施設です。
4月6日にオープニングイベントがあり、鳥取県の平井知事などが施設の完成を祝いました。

平井知事
「オーリブという名前、これはオールリブだということで、皆が生きるとういうことで皆生というこの場所にも通ずる名前でもあります。オーリブにはいつも犬がいます…オール犬(ケン)でございます」

約1600平方メートルの敷地には、犬と猫あわせて約20匹を収容できるガラス張りの展示室のほか、ドッグランや雨天でも犬が遊べるテラスが設けられています。また犬や猫の適切な飼い方などをテーマに勉強会を開くことができる研修室なども備えられています。

米子保健所・藤井秀樹所長
「犬と猫で言えば、(保護される数が)県内の半分くらいになっていて、より県内の中でも課題として対策として重要な拠点だと思います」

鳥取県内で2022年度に保護された犬や猫は341匹。このうち約60匹は、新しい飼い主が見つからず、そのまま死んだり、殺処分されたりしたということです。県西部のこうした犬や猫の受け皿となり、保護、愛護活動の拠点となるオーリブは、県が1億3000万円をかけて整備。施設の設計・施工・運営を一括して民間事業者に発注する手法を鳥取県の発注工事で初めて導入。県西部を中心に、犬や猫の健康、幸福に配慮した飼育などを広げる活動に取り組んできた一般社団法人アニマルパートナーあうんに運営を委託しました。

アニマルパートナーあうん・森安由美子代表理事
「身近に動物を感じて頂く事で、いままで動物にご縁がなかった方々にも見て触れて犬・猫に興味を持ってもらえる」

官民が連携して、犬や猫の新しい飼い主を見つけ、殺処分ではなく、1匹でも多くの命をつなぐことを目指します。オーリブでは、今後ドッグランなど施設の一部を開放。イベントやセミナーを開催していきたいとしています。

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