記者会見する小島敏郎氏=17日午後、東京都内の日本外国特派員協会

東京都の小池百合子知事のカイロ大卒業を認める同大学長名の2020(令和2)年の声明文を巡り、月刊誌で学歴詐称を主張している小池氏の元側近、小島敏郎氏(75)が17日、都内で記者会見した。小島氏は「学歴詐称は公職選挙法違反に問われかねない。(小池氏には)正確にお答え願いたい」と求めた。

問題となっているのは「学歴詐称疑惑の隠蔽工作に加担した」と小島氏が告発したとする「文芸春秋」の記事。小島氏は声明文が小池氏側の主導で作成された可能性があると指摘した。その上で、小池氏の経歴に疑義が生じているとして、今後、カイロ大卒と明記して小池氏が選挙に出た場合、公職選挙法違反の罪で刑事告発する可能性を示唆した。

小島氏は、小池氏が特別顧問を務める「都民ファーストの会」元事務総長。旧築地市場の豊洲移転を巡り、移転に否定的な立場から小池氏をサポートした。

小池氏はこの記事に対し12日の定例記者会見で、「声明は大学当局が意思をもって出されたと認識している」と反論している。

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