それによりますと、昨年度 令和5年度の運用実績は、45兆4153億円の黒字で、過去最大となりました。
また、収益率はプラス22.67%で、令和2年度に次いで2番目に高くなりました。
国内外の株価が上昇したことに加え、円安が進んだことで、収益がさらに押し上げられた形です。黒字は4年連続です。
資産ごとの内訳は、
▽国内株式が19兆3928億円
▽外国株式が19兆2952億円
▽外国債券が7兆8694億円の黒字だった一方、
▽国内債券は、日銀がマイナス金利を解除して金利が上昇したことなどから、1兆1421億円の赤字でした。
これにより、市場での運用を開始した2001年度以降の累積の収益額は153兆7976億円、運用資産の総額はことし3月末の時点で245兆9815億円となりました。
宮園雅敬理事長は、記者会見で「公的年金の財政検証では、積立金運用の好調な実績がプラスに働いたことが示された。引き続き、年金財政の安定に貢献できるよう運用していきたい」と述べました。
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