東京都知事選で無所属新人の石丸伸二さん(41)は7日午後8時すぎ、新宿区内の選挙事務所で集まった多くの支援者を前に「全力を尽くせた。胸を張って、できることは全部やったと言い切れる」と敗戦の弁を述べた。

◆「政治屋の一掃」訴えるも及ばず

東京都知事選の落選が確実となっても、笑顔で記者の質問に答える石丸伸二氏=7日夜、東京都新宿区で(木戸佑撮影)

 今後の政治活動について報道陣に問われると、岸田文雄首相の地元である衆院広島1区からの立候補を「選択肢として当然考える」と答えた。また、新党を結成するかどうかについて「可能性はあるんじゃないんですか。それこそ、明日太陽が爆発する可能性だってある」とけむに巻いた。  石丸氏は「政治屋の一掃」を掲げ、公約の3本柱として「政治再建」「都市開発」「産業創出」を打ち出した。一つ目の「政治再建」が「全ての政策の基本であり根本」と主張。「バラマキ政策」を一掃すると訴えた。

東京都知事選の落選が確実になり、パソコンを見る石丸伸二氏(木戸佑撮影)

 選挙期間中はインターネット上に自身の動画を頻繁にアップするなど、広島県安芸高田市長時代から注目されていたネットでの発信力を最大限に活用する選挙戦を展開。  街宣でも聴衆に直接、自身の動画や写真を友人のラインに送信するよう呼び掛けた。各地の街宣には数百人以上の規模の聴衆が集まり注目度の高さを伺わせた。(佐藤裕介) 

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