秋に行われる自民党・総裁選挙に向け「ポスト岸田」の動きが活発化する中、出馬の動向が注目される自民党茂木幹事長、石破元幹事長、小泉進次郎元環境相が6日、それぞれ地方行脚を行った。
茂木幹事長「岸田首相のお膝元・広島入りで特技の〝料理〟を披露」
「ポスト岸田」に意欲を滲ませる茂木敏充幹事長は6日、岸田首相のお膝元・広島県に入った。
この記事の画像(4枚)訪れたのは、政策集団に切り替えた“茂木派”に所属する新谷正義副幹事長の地元、東広島市のお好み焼き店。茂木氏はピンクのシャツに青色のエプロン姿で、鉄板カウンター内の厨房に入り、手作りでお好み焼きを振る舞った。
支援者から「家でも料理はするのか」と問われた茂木氏は、「やります。家だと焼きそばやパスタを作る」と自慢げに語った。
その後、地元大学生らとの対話集会では、冒頭「最近、〝意外ととしみつ(敏充)〟と言われる。意外と料理ができたりとか、自民党の幹事長というと、すごく威厳があって怖いとか思われがちかもしれないが・・・」と語るなど、イメージ向上に努め、集会後記者の問いかけに「有意義な意見交換ができた、頑張ります」と述べた。
石破元幹事長「虚心坦懐、公平公正、誠実親切な自民党を作りたい」
総裁選への立候補に向け、周辺と協議するなど調整に入っているとされる石破元幹事長。
6日、名古屋市で開かれた自民党愛知県連大会に出席し“新しい自民党”について言及した。
石破氏は、支持率低迷にあえぐ岸田政権と自民党ついて、いまの自民党は、民主党に政権を奪われ野党に転落した当時の「反省をどこかに忘れてしまったのではないか」と岸田総理総裁のもとでの自民党の政治とカネ問題に対する対応に疑問を呈した。
石破氏は講演では、総裁選への対応について具体的な言及はしなかったものの、「新しい自民党を作るのは自民党本部と言うよりも、皆様です」「虚心坦懐、公平公正、誠実で親切な自民党を作って参りたい」と支援者に呼びかけて、自民党員の投票も交えて行われる見通しの総裁選での支持訴えとも聞こえる挨拶を行った。
小泉元環境相は福島南相馬でサーフィン 福島復興、風評被害の払拭を
石破氏について、FNN世論調査で「次の首相」の上位が定位置となっている小泉元環境相。
今後本格化する、自民党総裁選での出馬も注目される。
6日、小泉氏が訪れたのは、福島県南相馬市で開かれたサーフィン大会、アメリカのエマニュエル駐日大使とともに、巧みな波乗り姿を披露し、福島の海の安全をアピールした。
小泉氏は「福島の魅力を発信する有意義な時間だった、日米でともに福島復興、非科学的な様々な福島に対する攻撃に対して日米ともに立ち向かう意志を確認する貴重な時間になった」と強調した。
福島第一原発の処理水の海洋放出については、国際機関も認める安全基準が確保される中、中国が福島県産の海産物に対し禁輸措置を継続している。エマニュエル大使は「日本の近海の漁場中国は漁業をしている、そうしながら日本産水産物の禁輸をしたのは受け入れられない」と日本の立場を支持した。
総裁選出馬についての質問に小泉氏は「今は福島の海の魅力で一杯です」と答えをかわした。ただし「派閥の中で起きた政治とカネの問題、こうしたことに対する怒りがあり、信頼回復に至る現状はまだ作れていない」と述べて、岸田首相の下での信頼回復が進んでいないという認識を強調した。
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