東京都議補選は7日投開票され、中野区選挙区では都民ファーストの会元職の荒木千陽氏(42)が、自民党や共産党の新人3人との激戦を制し、3回目の当選を確実にした。

当選を確実にし、支援者の前であいさつする荒木千陽氏=東京都中野区で(長竹祐子撮影)

 荒木氏は8日午前0時20分すぎに当選確実が出ると、中野区の事務所で支援者の前に姿を見せ、拍手で迎えられた。多くの花束を受け取り、「9日間、チーム荒木で団結して、議席を得ることができた。子育て支援や介護従事者への処遇改善を掲げて闘ってきた。中野区民、都民のため、都議会に戻って大暴れしてきたい」と決意を表明し、支援者に感謝した。その上で「小池都知事とさらに連携して、都政と区政の橋渡し役を担いたい」と述べた。  荒木氏は、都知事選で自民や都民ファが推した小池百合子さんの「妹分」と称される側近。抜群の知名度で小池都政との連携をアピールして差をつけた。  今回の補選は2022年、都議2期目の任期途中に荒木氏が参院選に出馬(落選)したために生じた選挙だった。荒木氏は参院選落選後、地域を丁寧に回り「都議会に復帰して小池都政を支えたい」と支持を固めてきた。  自民新人で元区議の出井良輔氏(51)は、都知事選で自民が小池氏支援に回ったのに、補選では都民ファの荒木氏とぶつかる状況で伸び悩んだ。共産新人で元区議の長沢和彦氏(62)や、無所属新人で会社経営のマエキタミヤコ氏(60)も及ばなかった。(長竹祐子) 

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