安倍元首相銃撃から2年。世界からも注目を浴びた対トランプ外交の舞台裏を、外交ブレーンが明かしました。
アメリカ大統領選でトランプ氏の返り咲き=「もしトラ」の可能性が高まる中、改めて注目されるのがトランプ氏との信頼関係を築いた安倍元首相の外交術です。
死去から8日で2年がたち、法要や献花などが行われました。
「入り口のところで相手のハートあるいは琴線に触れることを言うのは安倍さんは心がけていた」と語るのは、安倍政権で、国家安全保障局長などを務めた谷内正太郎氏です。
トランプ大統領の当選直後に急きょ訪米して会談した安倍元首相。その時に使ったのが…。
谷内正太郎元外務次官:
(大統領の娘と孫に)ピコ太郎の動画を見せて、あれはよかったですねと言ったら、それでハートをつかんだ。
ピコ太郎の話題をきっかけに心をつかんだ上で、国際情勢についてレクチャーしたといいます。
谷内正太郎元外務次官:
(会談は)トランプ氏にとってもありがたかった。首脳会談でも非常に面白く切り返して、トランプ氏はズバズバ言うが、安倍さんも面白く言うが、ちゃんと対応しておられた。トランプ氏が(安倍元首相は)ディベートが上手だねと言ったことがある。
もう1つの外交術が、周到な準備でした。
谷内正太郎元外務次官:
貿易でアメリカの地図を出して、ここは今度、日本の何々という会社が投資しますと。(トランプ氏は)「おおそうか、日本も結構やっているんだな」。
今後、仮にトランプ氏が返り咲いた場合、日本の首相に求めることについては「日本の国益を考えて信念と方向性を持って、安倍さんのスタイルを踏まえてやっていただきたい」と語りました。
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