静岡県の川勝平太 知事が辞意を表明したことに伴う県知事選挙に、静岡市出身で県の副知事を務めた元総務官僚の大村慎一 氏(60)が立候補する意向を固め、4月8日午前、報道陣の取材に応じました。

川勝知事をめぐっては4月1日に行われた県庁の入庁式で新規採用職員を前に職業差別とも受け取れる発言をし、これを受けて応じた2日の取材の中で突如として辞職する意向を明らかにしました。

川勝知事は県議会6月定例会の初日に職を辞したい考えを持っていて、県議会では現在、6月定例会の日程について調整を進めていますが、知事選は遅くとも7月までに行われる見通しとなっています。

こうした中、静岡市出身で過去には県の副知事を務めたこともある元総務官僚の大村慎一 氏が8日午前取材に応じ、報道陣を前に「私が取り組みたいのは県政の立て直し、その一点」と立候補を表明しました。

県知事選に立候補する意向を示したのは大村氏が初めてです。

大村慎一 氏:
私は静岡県の出身で、総務省に入り、長い間、地方行政、国、そして都道府県市町村で
仕事をしてきた。私の故郷、静岡県でも総務部長と副知事という仕事をさせてもらった。そういう中で、今の静岡県政について、知事の急な辞職というお話があり、非常にその中で混乱も起き、対立と分断があるように思っている。

私自身は何の政治経験もない、ただの一人の行政マン、自分自身は一市民だと思っているが、そういう中で私が長年、培ってきた地方行政での経験を、この状況での県政の立て直し、再構築ということに役に立てることが出来るのではないかと考えた。

私が取り組みたいのは県政の立て直し、その一点。何の準備も、政治経験もございませんが、東部・中部・西部、そういった地域の関係を超えて、オール静岡県、オール県民で県も市町村も対話を増やしながら、この静岡県という、私の愛する故郷をもう一度豊かに、未来ある静岡県にしてきたい、この思いでこれから皆様に、県民の一人一人にその思いを訴えていきたいと思っている。特定の会派、特定の地域ということではなく、とにかくすべての静岡県民一人一人の力をもらい、混迷する県政の立て直しに全力で取り組んでいきたい所存。

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