被爆者の体験を次の世代につなぐため、被爆者に代わって語り継ぐ「交流証言者」の講話が長崎市の原爆資料館で行われました。

交流証言者 鈴田健二さん
「まるで幽霊を見ているようで、地獄、または地球の終わりの姿だと思ったそうです」

被爆者に代わって体験を語るのは、被爆2世の鈴田健二さん(66)です。

鈴田さんは「原爆の悲惨さを伝えたい」と、被爆者の築城昭平さん(97)の体験を引き継ぎました。

築城さんは18歳のとき、爆心地から約1.8キロ離れた長崎師範学校の寮で被爆しました。

学徒動員で三菱兵器住吉トンネル工場で勤務したあと、眠っていたときに原爆が炸裂しました。

鈴田健二さん
「核兵器は絶対に使ってはいけない。そして、そのためには戦争や被爆体験のことを決して忘れてはいけないと言います」

鈴田さんは、講話の中で被爆者の思いを込めることを心がけていると言います。

鈴田健二さん
「核兵器のない世界になってほしい。その気持ちで話をしている」「講話だけではなく、講話から色んな事を派生して、色んな活動をしていきたい」

家族・交流証言者による定期講話は、毎月第2木曜日と第4日曜日に長崎原爆資料館で行われます。

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