五島市のデイサービスの事業所で利用者への虐待や介護報酬の水増し請求などが発覚し、県は7月31日付で行政処分としては最も重い「指定取消し」にすると発表しました。
行政処分を受けたのは五島市大荒町にある通所介護事業所「デイサービス天意」です。
2023年11月、関係者から情報提供があり、県と五島市が監査を行った結果、3件の虐待が確認されました。
トイレの入り口を施錠して1年以上にわたり、自由に利用できない状況にしていました。
また、入浴の際、男性と女性の利用者を同じ脱衣室で同時に脱ぎ着させたり、医療行為をする資格がない介護職員が胃ろうを行ったりしていたということです。
この施設では介護報酬の水増し請求も明らかになりました。
2022年12月から2023年12月までの間、看護職員を配置していない日があった月も減算せずに介護報酬を請求するなど約2200万円を不正に受け取っていました。
県は加算額も含め、3000万円余りを請求する方針です。
県は介護保険法に基づいて「デイサービス天意」を7月31日付けで「指定の取消し」処分にすると発表しました。
行政処分としては最も重く、事業が継続できなくなるため、利用者が他の施設などで同様のサービスを受けられるよう調整が進められています。
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