日本と18の太平洋島しょ国・地域による「第10回太平洋・島サミット」は18日午前、首脳会合を東京都内のホテルで開いた。岸田文雄首相は冒頭、「地域を取り巻く環境が複雑化する中、日本と太平洋島しょ地域との関係をさらなる高みに引き上げ、未来に向けてともに歩む決意を新たにしたい」と述べた。同日午後に首脳宣言を採択し、閉幕する。
島サミットの対面での開催は2018年以来で6年ぶり。首脳会合では、島しょ国が喫緊の課題とする気候変動問題について、日本側が気象衛星を活用した能力強化や、災害対策支援などを表明する見通し。海洋安全保障分野での能力構築支援なども協議する。
23年8月に始まった東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出についても議論。岸田首相は処理水の安全性は「科学的根拠に基づく」として、各国へ海洋放出への理解を改めて求める考えだ。【森口沙織】
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