陸上自衛隊は18日、2023年6月に岐阜市の射撃場で3人が死傷した銃撃事件について、「不測の事態を想定していなかった」とする調査報告書を発表した。

岐阜市の陸上自衛隊日野基本射撃場で、2023年6月、当時隊員だった渡辺直杜被告が訓練中に弾薬を奪う目的で自動小銃を発砲し、隊員2人が死亡、1人が重傷を負った。

発表された調査報告書では、「今後の公判に影響を及ぼすと考えられる部分については公表を差し控える」とする一方、銃撃事件の原因については、「不測の事態を想定していなかったため、特異な行動を止めることができなかった」などと明記した。

その上で、「発砲行為に至るまでの猶予を与えてしまった」ことから、新たな隊員などの射撃訓練では、「小銃と弾薬が射手の手元に同時に存在する時間を局限する」としている。

再発防止策として、このほか、教育の徹底や服務指導体制の見直し、不測の事態における直接制止を挙げている。

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