鹿児島の拉致被害者家族、市川健一さん夫妻が鹿児島市で講演を行い、46年会えていない家族への思いを涙ながらに語りました。
市川修一さんの兄・市川健一さん
「修一に会いたい。修一が帰ってきたら…」
涙ながらに弟への思いを語る市川健一さん。
市川さんの弟、市川修一さんは1978年8月12日、増元るみ子さんと共に、夕日を見に訪れた鹿児島県日置市の吹上浜で北朝鮮に拉致されました。
今回の講演は拉致被害者家族の思いを直接聞きたいと、県漁協女性部連合会が企画したもので、連合会のメンバーら約50人が参加しました。
拉致から今なお続く苦悩や、活動の経緯などを話した市川さん。
言葉につまりながら最後にこう訴えました。
市川健一さん
「皆さんこの拉致問題を忘れないでください。皆様方の力を私たち家族にお貸しください。よろしくお願いいたします」
また、健一さんの妻、龍子さんも登壇し、46年前の写真を見せながら、修一さんに会えない悲しみを語りました。
約1時間半に及ぶ2人の心からの訴えに、参加者は真剣に耳を傾けていました。
講演会の参加者
「家族がいないという思いを直接お聞きして、胸がきつかった。風化しないように、自分のことのように、国を動かしていけたら」
「忘れてはいけないことだし、風化させてはいけないと強く実感して、きょうは帰ったら家族に話をしようかなと思う」
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