アメリカのトランプ前大統領が日本時間7月14日、選挙集会で銃撃され右耳を負傷、世界に衝撃を与えた。一命を取り留めたトランプ前大統領は、耳から流れた血が顔につきながらも集まった支持者に向けて「ファイト!」と拳を突き上げ、その様子を撮影した1枚の写真がインパクトのあるシーンとして世界中に拡散された。この事件について、自民党・石破茂元幹事長は『ABEMA Prime』に出演した際「好き嫌い関係なくすごい」と、直後に強烈なアピールをしたことについてコメントした。
【映像】銃撃された直後「ファイト!」と拳を突き上げたトランプ氏
■銃撃された直後に立ち上がり「ファイト!」トランプ前大統領は、14日に行われた選挙集会でトーマス・クルックス容疑者から銃撃を受けた。複数回、銃声がした後に右耳を手で抑えると、撃たれたことを自覚しすぐにその場でしゃがみ込むと、周囲にいたSPにも囲まれた。数分後、右耳から流れた血が頬にも届く中、SPの合間を縫うように拳を高々と突き上げて「ファイト!」と連呼。銃声に騒然としていた会場も、暴力に屈しないというトランプ前大統領の姿に大歓声が起こった。
政治家が銃で襲撃されるという事件は、アメリカだけでも何度も起きている。石破氏は「アメリカはそういう国。私が小学1年生の時に始まった最初の衛星放送は、ケネディ大統領暗殺だった。弟のロバート・ケネディも、レーガン大統領も撃たれた。じゃあ銃の規制をもっとやろうという話になるかと言うと、そうはならない。やはり自分の身は自分で守るんだということを、改めて見せつけられた思いがした」と、またも歴史が繰り返されたと語った。
また今回、流血しながらもすぐに立ち上がりアピールした様子に、ひろゆきから「単独犯ではないかもしれないわけで、立ち上がった途端に撃たれる可能性もある。そこで立ち上がってあの写真が撮られるという、ギャンブラー的な強さはすごいのでは」と問われると、「好き嫌い関係なくすごい」と返答。「政治家は常に極限状態になった時、どう反応すべきかを考えているもの」と、同じ政治家として咄嗟の行動が理解できるとした。
■日本でも街頭演説中に襲撃事件も「街頭で言わないと反応がわからない」と持論 政治家の襲撃事件は国内でも度々起こっている。近年、最も衝撃的だったのは、安倍晋三元総理が2年前の7月8日、奈良県の大和西大寺駅で演説中、手製銃で撃たれて死亡したもの。岸田文雄総理も昨年4月、和歌山県の雑賀崎漁港で手製の爆発物が投げ込まれるという事件が起きている。この他にも妨害行為がある中、どこまで街頭演説を続けるかという点について石破氏は「何があっても自分の思いは変わらないってことをどう表現するか。暴力には屈しないというと平凡な言葉だが、やはりそういうこと。暴力を持ってして封じようとするものにひるんだら、民主主義が終わる」とし、さらに「街頭で有権者、聴衆の方々の顔を見ながら、何を言えば反応してくれるか。それはネットではわからない。これを言えば多くの人が頷いてくれる、これは全然が反応ないというのはリアルに演説しないとわからない」と、持論を展開した。
(『ABEMA Prime』より)
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