現職警察官の逮捕など、県警で相次ぐ不祥事。

一連の不祥事を巡っては、県議会が百条委員会の設置を検討する中、7月19日は総務警察委員会が開かれました。

県警の野川明輝本部長も出席し、隠ぺい疑惑が指摘されている枕崎警察署の署員による盗撮事件について、改めて隠蔽を否定する一方で、署内では「隠ぺいではないか」といった意見が出ていたことが新たに明らかになりました。

地方自治法に基づき、権限の強い百条委員会の設置について検討するため開かれた総務警察委員会。

委員会の冒頭、県警の野川明輝本部長は、隠蔽が疑われている枕崎署の警察官の盗撮事件について、「署員が犯人である証拠が乏しいとして引き続き、捜査するよう指示した」と改めて経緯を説明しました。

野川本部長
「万が一署員が犯人であった場合には、それまでの間に同様の事案が起きるようなことがあってはならないと考え、非違事案防止の教養を行うようにも指示をした」

その一方で、西畑知明警務部長は本部長の指示の後、枕崎署では「隠蔽ではないのか」といった声があったことを明らかにしました。

西畑警務部長
「署員から『本当に調査を中止して大丈夫なのか』『隠蔽になるのではないか』という声が上がり、署において引き続き捜査を尽くすようにという指示であることを伝達し、即日捜査が再開されることとなった」

また県警は、霧島警察署の50代の男性署員が、2023年2月、クリーニング店の女性につきまとい行為などを行ったとするストーカー事案についても初めて明らかにしました。

男性署員はすでに不起訴となり、所属長による口頭厳重注意処分を受けているということです。

今回、初めて明らかにされたこともある一方で、委員からは県警の対応について、厳しい指摘も…


「不祥事事件の究明がはっきりしないと消化不良。まだ皆さんの信頼回復もできない」

委員会では県警の再発防止策取りまとめ後に改めて委員会を開き、百条委員会の設置について検討を進めるとしています。

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