講演する野田佳彦元首相=東京都内で2024年7月22日午前11時57分、田辺佑介撮影

 立憲民主党の野田佳彦元首相は22日、東京都内で講演し、9月に予定されている立憲の代表選について「私が私が、とは全く思っていない。自分がトップになったら逆に引く人が出るかもしれない」と述べ、出馬には否定的な考えを示した。

 野田氏は「首相になったのにまだ(議員を)やっているのは、自分の時に(民主党)政権を手放している。取り戻さなければ死んでも死に切れない」としつつ、「昔の名前で出ています、じゃいけないというところもある。そういうことをやっぱりよく考えなきゃいけない」と語った。

 また政権交代に向けて、自民党の裏金問題を受けて自民から距離をおき始めた保守系の無党派層を取り込む重要性を強調。立憲は「中道の政党」で「リベラル系の人たちとお付き合いできる人も大事」とした上で「そちら(保守系無党派層)に対してきちっとメッセージを出せる人が一番政権取りのリーダーにはなりうる」と話した。【田辺佑介】

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