立憲民主党の野田元首相は22日、東京都内で講演し、泉代表の任期満了に伴う9月の代表選挙をめぐり、次の代表には自民党から離れた保守層を取り込める議員の選出が望ましいとの認識を示した。

野田氏は講演の中で、代表選挙について、「政権交代を実現するという戦略的な考えに立つのであれば自民党総裁候補と同じぐらいの人数が出てきて活発な議論をした方がいい」との認識を示した。

その上で、野田氏は選出される次の代表については、「政治と金の問題にあきれて自民党から離れた保守系の無党派層は大票田だ。それを視野に入れた考え方を打ち出せる人が望ましいのではないか」と語った。

野田氏は、自身が代表選挙に立候補する可能性について問われると、2012年に自民党に政権奪還を許した当時の首相だったとして、「取り戻さなければ死んでも死にきれない。そのためには何でもやる」と強調する一方で、「私が私がとは全く思っていない。自分がトップになったら逆に引く人も出るかもしれない。そういうことはよく考えないといけない」と述べ、改めて慎重な姿勢を示した。

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