岸田文雄首相は24日、次世代半導体の国産化を目指す「ラピダス」の新工場建設予定地(北海道千歳市)を視察し、次世代半導体の量産に向けた法整備を進める考えを表明した。
首相は記者団に「AI、半導体分野での国内投資は継続的に拡大していく必要がある」と述べ、「量産に向けた必要な法案を早期に国会に提出したい」と強調。法整備で資金調達を後押し量産を支援する方向だ。
ラピダスは世界最先端となる2ナノメートルの半導体を2025年に試作し、27年にも量産化する計画で、政府は最大9200億円の支援を決めている。法整備による支援は6月に閣議決定した「経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)」に盛り込んでいる。
また、ラピダスの視察に先立ち、首相は札幌市の障害のある子を支援する社会福祉法人の施設を訪問し、保護者や職員らと意見交換。障害者に対する偏見や差別のない社会の実現に向け、26日に全閣僚による対策推進本部を立ち上げ、初回会合を29日に開く考えも記者団に表明した。(南有紀)
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