政府は国と地方の基礎的財政収支(プライマリーバランス=PB)が2025年度に初めて黒字化するとの試算をまとめる。好調な企業業績や物価高などを背景にした税収増により、収支が改善することを見込んだ。
29日に開く経済財政諮問会議で示す。黒字額の見通しは、国内総生産(GDP)の0・1%に相当する、8000億円程度と小幅となる見通し。
PBは、社会保障や公共事業などの政策経費をどれだけ税金などでまかなえているかを示す指標。内閣府が1月に公表した試算では、高い経済成長を実現しても25年度のPBは1・1兆円の赤字見込みだった。
政府は6月に閣議決定した経済財政運営の指針「骨太の方針」に3年ぶりにPB黒字化目標の文言を明記し、財政支出を減らせば、目標達成が「視野に入る」としていた。【古川宗】
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