山形県で、25日に大雨の特別警報が発出され、氾濫による水害、土砂災害の危険性が高い状態が続いていることについて、林官房長官は、26日午前の会見で「現時点で、安否不明3人、軽傷者1人、床上浸水が17棟、床下浸水が27棟の被害報告を受けている」と明らかにした。ライフランについては「山形県など東北電力管内の3060戸で停電が発生しているほか、山形・秋田の両県で110戸の断水、携帯電話サービスの支障が出ている」と明らかにした。

大雨による交通機関への影響としては、「日本海東北自動車道など1路線3区間で通行止め、山形新幹線で運転見合わせとの報告を受けている」と述べた。

政府は26日未明の時点で、最上川下流の堤防決壊による大規模な被害の恐れがあったことから、官邸に対策室を設置し、関係省庁の局長級による緊急参集チームを招集した。また岸田首相は、総理指示を発出し、国民に対する情報提供を適時的確に行うこと、住民避難の支援など対策に万全を期すこと、被害状況を迅速に把握し人命第一の方針の下、災害応急対策に全力で取り組むことを指示した。

さらに林長官は「山形県からの要請を受けて自衛隊の災害派遣が行われ、警察・消防・自衛隊を中心に救命救急活動を行っている」と述べた。

林長官は、こうした対応の上で、被害が既に発生している地域や大雨に関する警報が発出されている地域の住人に対し、「引き続き避難情報や最新の気象情報に留意し、早めに身の安全を守る行動を取るよう」要請した。

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