自民党の小泉進次郎元環境相(43)が、9月に予定される党総裁選に出馬する決意を固めた場合、父の純一郎元首相が出馬に反対しない意向であることが判明した。純一郎氏はこれまで進次郎氏は「50歳になるまでは」総裁選に出馬すべきではないなどと周囲に語ってきたとされるが、態度を軟化させたことになる。ジャーナリストの田原総一朗氏が2日、岸田文雄首相(自民総裁)と首相官邸で面会後、記者団に明らかにした。
田原氏によると、純一郎氏と森喜朗元首相、中川秀直元官房長官、田原氏が7月中旬に会食した際、森、中川両氏が次の総裁について「絶対に進次郎氏がいい」と述べ、総裁選出馬について意向を確認した。これに対し純一郎氏は「そこまで言われるなら、本人がやると言ったら反対しない」と語ったという。田原氏は記者団に「ちょっと意外だった」と感想を述べた。
進次郎氏は6月の毎日新聞世論調査の「次の首相にふさわしい人」との質問で、石破茂元幹事長、高市早苗経済安全保障担当相、上川陽子外相に次ぐ4位に名前があがるなど、高い国民人気を誇る。総裁選では進次郎氏の他、小林鷹之前経済安保担当相ら若手の名前も取り沙汰されており、臆測を呼びそうだ。【池田直】
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