防衛省は2日、先端技術などを装備品に生かすための研究をする「防衛イノベーション技術研究所(仮称)」を10月に立ち上げると発表した。恵比寿ガーデンプレイス(東京・渋谷)に入居する。
戦闘の形態を一変させるような「ブレークスルー研究」の設計や管理などを担う「プログラムマネジャー」を十数人採用した。民間企業や大学の研究者などから選んだ。
同研究所は米国防総省傘下の国防高等研究計画局(DARPA)を参考にした。DARPAでプログラムマネジャーに就いた経験がある外国人も採った。
恵比寿周辺には防衛装備庁の研究所の拠点がある。政府が推進する「グローバル・スタートアップ・キャンパス構想」の拠点も設けられる予定だ。防衛省はこれらの機関との「連携も視野に入れて選定した」と説明している。
潜水艦の新たな探知方法などが研究テーマになる。これまでは音波で潜水艦を探していたものの近年は潜水艦の静粛性が向上したため難しくなっている。素粒子や電磁波を活用して高感度で遠方の潜水艦も捕捉できる能力の獲得をめざす。
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