立憲民主党の若手・中堅議員らでつくるグループ「直諫(ちょっかん)の会」は2日、国会内で記者会見し、「政策ビジョン」を発表した。会長の重徳和彦衆院議員は「批判ばかりしているという立民のイメージを吹き飛ばしたい。国民は政権批判より次の政権のビジョンを期待している」と訴えた。

記者会見する「直諫の会」の重徳和彦会長(左から2人目)=2日、衆院第2議員会館で(佐藤哲紀撮影)

 会のメンバーは現在18人。昨年11月以降、議論を重ねてビジョンをまとめた。

◆泉健太代表に苦言「若さの強み、発揮できていない」

 ビジョンは「市場経済の発展と社会課題の解決を両立する国家」を掲げた。具体的には、脱炭素や少子化対策などに取り組む企業を支える市場の創設や、患者が増えると医師がもうかる医療制度の刷新、首相官邸による恣意(しい)的な政策を排除するための国家戦略省の設置などを掲げた。  重徳氏は「党の公約になるよう取り組む」と話した一方、9月の党代表選を巡っては、自身の立候補も含めて明言を避けた。泉健太代表については「若さという強みが十分に発揮できていない」と苦言を呈した。(中沢穣)


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