任期満了に伴う千葉県茂原市長選は21日投票が行われ、即日開票される。新人で元県議の市原淳氏(47)と5選を目指す現職の田中豊彦氏(71)の無所属2人が立候補しており、保守分裂の一騎打ち。市政継続か刷新か-。排水施設の処理能力を超え、雨水が市街地にあふれる「内水氾濫」対策や財政課題などを争点に、終盤まで舌戦を繰り広げている。
市原氏は「チェンジ茂原」をキャッチフレーズに市政刷新を訴える。昨年9月の大雨による浸水被害では「今まで市が内水対策をしてこなかったことが露呈された」と田中市政を批判し、田んぼダムの活用を主張。圏央道の全面開通や成田空港拡張をにらんだ地域活性化も訴える。
市原氏の街頭演説には自民党の石井準一参院国対委員長が応援に入り、支持を呼びかけている。
田中氏は4期16年の実績を前面に打ち出し、「市長が変われば『悪い茂原』に戻る」と市政継続を訴えている。特に市長就任当時、財政危機に陥っていた市の借金を減らすなどした財政再建の手腕を強調する。内水氾濫対策では、排水ポンプの整備や堤防のかさ上げを主張する。
田中氏の出陣式には自民党の森英介衆院憲法審査会会長が駆け付け、支持を訴えた。
投票は21日午前7時~午後8時まで茂原市内25カ所で行われ、同日午後9時から市民体育館で開票される。選挙人名簿登録者数(13日現在)は7万4697人。
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