自民党は19日、「安定的な皇位継承の確保に関する懇談会」の第5回会合を開き、皇族数の確保策について、政府が示した2案は「妥当」との見解をまとめた。来週にも衆参両院議長に提出する。公明党と野党各党は既にそれぞれ見解をまとめており、皇室典範改正に向けた与野党協議が近く始まる見通しとなった。
政府の有識者会議は2021年、(1)女性皇族が結婚後も皇族の身分を保持(2)旧宮家の男系男子が養子として皇籍復帰―の2案を提示した。
19日の懇談会後、事務局長の木原誠二幹事長代理は記者団に、党の見解案を出席者に提示したとした上で「大きな方向性と中身に異論はなかった」と説明。2案で皇族数を確保できない場合に「皇統に属する男系男子を法律によって直接皇族とする」案も反対意見は出なかったという。
自民党の安定的な皇位継承の確保に関する懇談会で発言する麻生太郎副総裁(中央)=19日午後、東京・永田町の同党本部
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